派遣員 上海総 永井秀莉さん
中華人民共和国

一般事情
中華人民共和国
面積:約960万平方キロメートル(日本の約26倍)
人口:約14億人
首都:北京
民族:漢民族(総人口の約92%)及び55の少数民族
公用語:中国語
宗教:仏教・イスラム教・キリスト教など
外務省HPより

プロフィール
氏 名:永井 秀莉さん
赴任公館:在上海日本国総領事館
職 種:派遣員
在職期間:2021年9月~2024年3月
(※通常任期は2年ですが、館務都合により半年延長しています。)
*ご赴任前は何をされていましたか?簡単に教えてください。
大学卒業後、派遣されるまでの半年間はフリーターをしながら派遣員を目指していました。
*帰国後のご状況を教えてください。
帰国後は旅行三昧の生活をしていました。派遣前がコロナ禍ということもあり、行きたいところに行けない、会いたい人に会えない状況の中上海に行ったので、帰国後は思う存分旅行に時間を割きました。
様々なものに触れ合える時間であり、今後何をしたいのかを見つめる期間でもあったと思います。そして、『接客業』『日本の魅力』に対して想いが大きくなり、ホテルに就職しました。この期間に訪れた場所に一目惚れをし、ここで暮らしたい!と、思い切って引っ越しました。この土地の魅力を多くの人に伝えたい!という願望を叶えられる環境で現在は頑張りたいと思っています。
*派遣員制度はどのようにお知りになりましたか?
大学在学中の派遣員の先輩に体験談を聞く機会を通して知りました。当時は大使館、領事館など身近ではなく、体験談を聞いても具体的にイメージは出来ていなかったです。
*派遣員を希望した理由は何ですか?
就職活動期間がコロナ禍で、希望する職種は採用見送りが相次ぎ、今後の見通しが立たない状況でした。まず世の中が安定するまでは希望外の職業に就くのがいいのか、など色々悩んでいました。そんな状況の中、海外に行き働くことができる派遣員に大きな魅力を感じ目指し始めました。
*担当事項・業務内容等、実際に現地でされていたお仕事について教えてください。
様々な業務がありましたが、大まかには最初の1年は会計業務補助や公邸関係、後半の1年半は便宜供与を担当いたしました。
担当業務が変われど、業務の基本は館員の仕事に必要な環境を手配することです。備品購入、会食準備、航空券・ホテル手配、用務先への配車、イベント会場設営…等々、上海総は規模が大きく、館員も多いので業務は多岐に渡りました。


*実際に経験されて、派遣員の魅力はどんなところだと思いますか?
大学の専攻が中国語でしたので、専攻言語を使って働くことが出来た事は自信につながりました。 出会う人の幅が広いことも魅力的でした。上海総は規模が大きい公館で、業務を通して多くの方と関わることができ、仕事スキルはもちろん人間力など様々なことを吸収、勉強することができました。 また現地で生活をするからこその体験がありました。コロナ禍の生活は日本とは大違いで、ロックダウンでしたり、PCR検査の日々は忘れられない経験です。またコロナ収束後は中国国内旅行を沢山しました。色濃い2年半の生活を通して、派遣先の国を大好きになり、第二の故郷ができたと思っています。
*今後の目標やキャリアプランをお聞かせください。
今は一目惚れした土地で働いています。日本人の方はもちろん、インバウンドの方にも人気の場所です。中国のお客様も沢山来てくださり、中国の思い出話に花が咲くこともあります。(各地に旅行していたおかげで話に深みが出て、この日本人めっちゃ中国詳しいじゃん!と喜んでいるお姿を見ると、とても仕事のモチベーションに繋がります。) 未経験から始めたホテルスタッフですが、派遣員の仕事と通ずるものもあり、当時培った力が今とても役に立っています。1人でも多くのお客様に喜んでもらえるおもてなしができるように日々精進です。
*派遣員を目指す方へメッセージをお願いします。
人間的に大きく成長できる期間でした。そして素敵な人にも巡り会えた上海総生活でした。この人のような仕事スキルを身につけたい、この人のコミュニケーションの取り方を真似したいなど、自分を磨く上で身近にそんな存在の方々がいたことはとても貴重な時間だったと思います。 公館によって、時期によって、経験できることは大きく違ってきますが、どこの公館でも自分の自信につながる経験を積めると思います。是非頑張っていただきたいです。